COVID-19は内から外のブロックへ

COVID-19パンデミックの初期の段階(2020年3月から4月上旬)は、感染防御にマスクの着用はあまり意味がないとの言説が世界では支配的でした。
それとは関係なく、マスク着用を頑なに拒否する某国大統領がいらっしゃいますが、、、
インフルエンザにおいても同じですが、マスクを着用しているからといって自分の身を守る、感染から防御する観点では、不十分であることは否めません。
- 一般マスクのフィルターはウイルスが簡単に通過(大きさ:花粉>>ウイルス)
- 空気感染よりも手洗い不十分の手で目・鼻・口などを触ることで感染
WHOは一貫して、マスクの効果について懐疑的でした。
外から内ではなく、内から外へのブロック
ここに来て、マスクの効果を肯定的に捉える見解が広がっています。
イギリス、フランスと比較して、ドイツでのCOVID-19の被害が少なかった理由の一つがマスク着用の推奨ではないか、日本が奇跡的に被害が少ないのはマスクを着用する文化だったのではないか、という具合です。
イギリスでは、これまでの見解を変えて、「地下鉄などの公共交通機関でのマスクの着用の義務」が導入されるそうです。フランスも同様とのこと。
「自分の身を守る」という視点で、マスク着用について語られてきたのですが、ここにきて感染拡大を防止する上で、飛沫感染を防ぐためにマスクが有効と語られるようになっています。つまり、従来からの「外から内へのブロック」ではなく、ウイルスが外界に出ていく量を減らす「内から外へのブロック」へと発想が変化しています。
この変化は、文化的な違いが大きく関与しているでしょう。
日本は、「自粛」というように、国家権力が個人の自由をコントロールする「外出禁止令」の形(外から内)をとらず、国家権力はあくまで要請するだけで個々人の良心に忖度して家から外に出ることを控える(内から外)の制御で対応しています。マスクは、自分の身を守るというよりも、私にしてみれば
- 自粛警察の目が怖いから(笑)
- 他人に不快な思いを与えないための配慮として
- 気を遣ってますよ、の自己アピール
の意味合いが強いです。
日本もマスク着用を義務付けてもいいのでは?
マスクを着用していない人に、殺意を覚える!!という人もいるでしょうし、神経質になる人もいます。余計な対立は勘弁してほしいです。
また、換気をしても飛沫が付着したシートや手摺りなどに触れることによる感染の可能性があり、電車では体幹を鍛えて、何にも触れることなく立って乗る、という猛者もいます。
With Coronaの時代、公共の場でのマスク着用を義務付けた方がいいのではないでしょうか。下手な東京アラートで赤くするよりも、マスク義務化メッセージの方がわかりやすいのではないでしょうか。
花粉症などで慣れているので、導入に問題があるようには感じられないです。
私が勤める会社でも、オフィスビル内、会社のオフィス内でのマスクの着用は義務になっています。マナーという緩やかな意識づけもいいですが、義務化した方がメッセージが明確だと思います。アベノマスクを配ったのですから、いいんじゃない?